「電子契約の導入を検討しているものの、本当にメリットがあるのか分からない」という場合は、無料ツールの『電子契約プラットフォームβ』でのお試し導入がおすすめです。
この記事では、電子契約プラットフォームβの特徴と主な機能について解説しています。
また長期利用におすすめの電子契約サービスも紹介しているので、サービス選びでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
電子契約プラットフォームβとは
電子契約プラットフォームβは「さくらインターネット株式会社」が運営する電子契約サービスです。
まずは、電子契約プラットフォームβの特徴と、β版で実装されている機能について詳しく見ていきましょう。
サービスの特徴・主要機能
電子契約プラットフォームβは、さくらインターネット株式会社が「Labプロダクト」として提供している実験的な電子契約サービスになります。
新機能の動作検証やフィードバックの収集を目的としたサービスのため、正式な製品としてリリースされているものではないという点を理解しておきましょう。
電子契約プラットフォームβには主に以下の機能が搭載されており、β版の提供期間中は全ての機能を無料で利用することができます。
電子サイン | 電子サインを付与したPDFファイルの作成 |
---|---|
文書管理 | PDFファイルのクラウド保管・アップロード・ダウンロード |
AATL対応 | Adobe Acrobat Readerの利用で文書の完全性を検証 |
電子契約プラットフォームβは無料の電子契約サービスでありながら、法的に有効な電子サイン(電子署名)を使ったデジタル契約の締結に対応しているのが特徴。
また認定タイムスタンプも付与される仕組みとなっているため、文書の存在証明にも活用可能です。
あくまでβ版のサービスなので、いつサービスの提供が終了するか分からないといったリスクはあるのもの、電子契約を試してみたいという方におすすめのサービスと言えるでしょう。
電子契約プラットフォームβの利用方法
電子契約プラットフォームβの基本的な利用方法は以下の3STEPです。
- STEP1.電子契約プラットフォームβにアクセス
- STEP2.PDFファイルをアップロード
- STEP3.電子サインを付与
なお、初めて電子契約プラットフォームβを利用する場合は、アカウントの登録が必要となります。
電子契約プラットフォームβはこんな方におすすめ
以下のようなニーズをお持ちの方には、電子契約プラットフォームβの利用がおすすめと言えます。
- 1回限りの電子契約を利用したい
- 電子契約サービスの使用感を試してみたい
- 必要最低限の機能だけで電子契約を運用したい
- 電子契約のシステムにお金をかけたくない など
電子契約プラットフォームβは基本的に、無料で電子契約を試してみたいという方に向けたサービスです。
そのため、お試し後の本格導入を検討する際は、電子契約プラットフォームβではなく正式にリリースされている製品を活用した方が良いでしょう。
次章では、電子契約の本格導入におすすめの人気サービスをいくつかピックアップしてご紹介していきます。
本格導入におすすめのシステムはコレ!
続いて、電子契約の長期利用を検討する場合におすすめのシステムをいくつかご紹介していきます。
それぞれの特徴や導入コストをまとめているので、自社の要件や予算に適したシステムを探してみてください。
クラウドサイン
クラウドサインは国内トップシェアを誇る立会人型署名の電子契約サービスです。
法律に関するポータルサイト「弁護士ドットコム」の運営会社が提供しており、現役弁護士の監修のもと、現行の法律に合わせたシステム構築が行われているのが特徴。
電子契約に必要な機能も一通り揃っているため、安心して利用できるサービスと言えます。
<料金プラン>
プラン | 料金(税込) |
---|---|
Standard | 11,000円~/月 |
Standard Plus | 22,000円~/月 |
Business | 要問合せ |
<契約方式・本人確認方式>
契約方式 | 立会人型 |
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本人確認 | メールアドレス認証・アクセスコード認証 |
モバイル対応 | ○ |
DocuSign
DocuSignも立会人型署名に対応した電子契約サービスで、こちらは世界でトップシェアを誇っています。
44言語もの多言語に対応しており、グローバルで活躍する企業におすすめのサービスです。
またDocuSignは、Salesforce・Box・Google Driveなど350種類以上のAPI連携に対応している点も魅力。
DocuSignはセキュリティ認証も豊富に組み込まれており、世界基準の認証を受ける安全性の高い電子契約サービスとして高い支持率を得ています。
<料金プラン>
プラン | 料金 |
---|---|
Personal(個人向け) | $15/月 年間一括払いの場合$10 |
Standard(企業向け) | $45/月 年間一括払いの場合$25 |
Business Pro(企業向け) | $65/月 年間一括払いの場合$40 |
<契約方式・本人確認方式>
契約方式 | 立会人型 |
---|---|
本人確認 | メールアドレス認証・SMS認証・電話認証 など |
モバイル対応 | ○ |
電子印鑑GMOサイン
電子印鑑GMOサインは国内の20万社以上で導入されている人気の電子契約サービスです。
専用のスマホアプリがリリースされており、パソコンだけでなくスマホからの電子署名にも対応しています。
またGMOサインは導入時・導入後のサポートが充実しているため、電子契約の仕組みがよく分からないという場合でも安心して導入できる点が魅力となっています。
<料金プラン>
プラン | 料金(税込) |
---|---|
お試しフリープラン | 0円 |
契約印&実印プラン | 9,680円~/月 |
<契約方式・本人確認方式>
契約方式 | 当事者型・立会人型 ※当事者型の場合は相手の登録が必要 |
---|---|
本人確認 | メールアドレス認証・手書きサインによる認証・認証局による本人確認 |
モバイル対応 | ○ |
まとめ|電子契約プラットフォームβは電子署名のお試し利用におすすめ
- 電子契約プラットフォームβは、さくらインターネット株式会社が提供する実験的サービス
- 無料で全ての機能を利用できる一方、β版提供のため突然サービスが終了するリスクがある
- 電子契約プラットフォームβはあくまでお試し利用にとどめ、本格導入する場合は別のサービスがおすすめ
電子契約プラットフォームβは無料で電子署名・タイムスタンプなどの機能を試せる便利なツールです。
電子契約の導入をお考えの方はまず電子契約プラットフォームβで使用感をチェックし、その後本格的なシステム選びを検討してみると良いでしょう。