マイナンバーカード(個人番号カード)の電子署名・電子証明書の利用方法
マイナンバーカード(個人番号カード)の電子署名・電子証明書の利用方法

マイナンバーカード(個人番号カード)の電子署名・電子証明書の利用方法

「マイナンバーカード(個人番号カード)の電子署名・電子証明書を利用して行政手続きを実施したい」
「マイナンバーカード(個人番号カード)に電子署名・電子証明書を付与するための手続きってどうやるの」(※以下個人番号カードはマイナンバーカードと表記します。)

と疑問に感じていませんか。

マイナンバーカードに電子署名・電子証明書を付与することで行政手続きをオンライン上で完結できるようになります。また、マイナンバーカードに付与した電子署名はPDFなどへの署名にも活用できるため使い方に汎用性がある点が特徴的です。

当記事では電子署名・電子証明書の仕組み、電子署名・電子証明書を発行・付与するために必要な更新・申請手続き、暗証番号を忘れてしまった等のQA紹介まで網羅的に紹介します。

目次

公的個人認証サービス(マイナンバーカード方式)の概要

公的個人認証サービスとは、オンライン上で更新・申請、行政手続きをする際に、他人によるなりすましやデータ改ざんを防止する本人確認の方式です。外部から物理的に確認されることがないように、マイナンバーカードにデータとして電子証明書を登録することで利用できます。

マイナンバーに付与される電子証明書とは本人確認の手段

電子証明書には電子署名用電子証明書と利用者証明用の2パターンがあります。

電子署名用電子証明書

電子署名用電子証明書は、インターネ ット上で電子文書を作成した際に、作成した電子文書が利用者本人により作成された改ざんのない文書であり、利用者本人が送信したことを証明します。e-Tax等の電子申請などで使用される点が特徴的です。

利用者証明用電子証明書

利用者証明用電子証明書はインターネットサイトやコンビニ等のキオスク端末等にログインする際に、ログインした人物が利用者本人であることを証明します。マイナポータルなどの行政機関へのログイン、コンビニでの公的な証明書の受領時に利用される点が特徴的です。

電子署名と電子証明書の違い

電子署名と電子証明書の違いは、証明する対象の違いです。いずれも有効期限が設定されている点に注意してください。期限切れになった場合、再申請が必要です。

 
署名用電子証明書 利用者証明用電子証明書
利用用途 オンライン上で実施する確定申告(e-tax)、給付金申請など コンビニでの住民票の発行、
行政機関へのログインなど
パスワード 英数字を含む6~16桁の数字 4桁の数字
年齢制限 15歳未満および成年後見人は原則発行できない 年齢制限なし
証明書情報 氏名、住所、性別、生年月日、
シリアル番号、有効期限など
シリアル番号、有効期限など
住所や氏名変更による失効 失効する 失効しない
有効期限 発行から5回目の誕生日までに更新が必要 発行から5回目の誕生日までに更新が必要
更新期限 有効期間満了日の3か月前から更新可能 有効期間満了日の3か月前から更新可能

マイナンバーカードへの電子証明書の発行・付与するには

マイナンバーに電子証明書を付与するためには行政手続きが必要です。

市区町村の窓口で手続きする

住民票のある市区町村役場でマイナンバーカードに電子証明書を付与できます。基本的に電子証明書の付与は無料です。マイナンバーカードに電子証明書を付与するために必要なものは以下の通りです。

   
必要なもの
マイナンバーカードを持っている場合 マイナンバーカード
マイナンバーカードを持っていない場合 マイナンバーカード、
本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)

WEBから手続する

国税電子申告・納税システム(e-Tax)にログインし、「受付システム ログイン」画面からマイナンバーカードを読み取らせ後続の手続きを進ませるとマイナンバーカードに電子証明書を発行・付与できます。マイナンバーカードに電子証明書を付与するために必要なものは以下の通りです。

   
必要なもの
PCの場合 マイナンバーカード、
ICカードリーダー
スマートフォンの場合 マイナンバーカード、
マイナンバーカードの読取に対応したスマホ
(android端末、iPhone)

マイナポータルから手続する

マイナポータルの「もっとつながる」機能からe-taxを利用してマイナンバーカードに電子証明書を付与できます。この場合、利用者識別番号が必要な点に注意してください。マイナンバーカードに電子証明書を付与するために必要なものは以下の通りです。

   
必要なもの
PCの場合 マイナンバーカード、ICカードリーダー
スマートフォンの場合 マイナンバーカード、
マイナンバーカードの読取に対応したスマホ
(android端末、iPhone)

マイナンバーカードの電子署名・電子証明書でオンライン手続きをするには

マイナンバーカードに電子署名・電子証明書を付与すると、オンライン上でマイナンバーカードを利用できるようになります。オンライン上でマイナンバーカードを利用するうえで注意すべき事項を紹介します。

利用予定のサービスが電子署名・電子証明書が利用可能か確認する

利用予定のサービスでオンライン手続きや公的個人認証の電子証明書が利用できるか確認しましょう。オンライン上での使用で注意事項がある場合がありますので、併せて確認が必要です

専用デバイスを用意する必要がある点に注意

オンライン手続きをする場合、専用のデバイスやドライバのインストールが必要です。必要な準備事項は以下の通りです。

利用者クライアントソフトおよびICカードリーダーライタのドライバをインストールしたパソコン

利用者クライアントソフトとは電子証明書を利用するためのソフトウェアです。公的個人認証サービスのポータルサイトでダウンロードできます。

同様にICカードリーダーのドライバもポータルサイト上でダウンロードできますので忘れずに取得しましょう。

ICカードリーダーライタ

ICカードリーダーライタとはマイナンバーに付与された電子署名の読み取りのために必要なハードウェアです。昨今ではアマゾンやメルカリで安価に購入できますので、検索してみてください。

マイナンバーカードでPDFファイルなどへの電子署名は可能?

マイナンバーカードに付与された電子署名用電子証明書を利用することでPDFファイルなど、民間の文書に電子署名を付与できます。マイナンバーカードに付与された電子署名を利用するためには、一例としてAdobeAcrobat用のPDF署名用プラグインを活用する方法があります。

AdobeAcrobat用のPDF署名用プラグインを活用する方法であれば、システムに疎い方でも容易に電子署名を付与できます。一連の設定手順を踏むことで、AdobeAcrobat上で電子署名ボタンを押すだけで電子署名を付与できるでしょう。より簡易に電子署名を付与したい場合は電子契約サービスなどの利用をおすすめします。

よくある質問

マイナンバーカードの電子証明書活用についてよくある質問をまとめました。

パスワードを失念した場合

パスワードを忘れた場合は、住民票のある市区町村の窓口でパスワード初期化申請をし、パスワードの再申請を行う必要があります

パスワードの初期化をする場合、本人確認が必要ですのでマイナンバーカードを持参してください。パスワードの再発行は電子上でできませんので、忘れないように注意しましょう。

ロックがかかってしまった場合

電子署名用電子証明書の場合、パスワードを5回連続で間違って入力した場合ロックされます。また、利用者証明用電子証明書の場合、パスワードは3回連続で間違った場合にロックされます

いずれにしろ、パスワードロックがかかり電子証明書は利用できない場合、住民票のある市区町村窓口にてパスワードの再申請が必要です。パスワードの初期化及びロック解除をする場合、本人確認用書類が必要ですので、マイナンバーカードを持参してください。

窓口の受付時間

住民票のある市区町村窓口に問い合わせる必要があります。各自ご確認ください。

電子署名付のマイナンバーを活用しよう!

マイナンバーに電子証明書を付与するだけで行政手続きが効率化できます。マイナンバーカードを活用して行政手続きにかかる労力と時間を削減しましょう!

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