マイナンバーカードで電子署名を利用する方法とは?手順とFAQを解説
マイナンバーカードで電子署名を利用する方法とは?手順とFAQを解説

電子署名付きマイナンバーカードの利用開始方法とは?手順を解説!

「マイナンバーカードを利用して電子署名を付与する方法とは?」

と疑問に感じていませんか。

マイナンバーカードを利用することでPDFファイルなどに電子署名を付与することができます。

この機能を利用することで商業登記申請や文書への電子署名などに活用可能です。マイナンバーカードの使い方を理解しておく必要があるでしょう。

当記事では、マイナンバーカードの概要や、利用方法、マイナンバーカードを利用する際のFAQまでをご紹介します。

目次

マイナンバーカードでは電子署名を付与できる

マイナンバーカードでは電子署名を付与できる

マイナンバー制度とは、個人を一意に特定するために国民単位でIDを付与した国民ID制度です。

マイナンバーカードとは

マイナンバー制度で個人単位に付与されるマイナンバーを活用することで、行政手続きや申請書類が効率化され、社会全体の業務効率向上が期待されています。

マイナンバーを利用するにあたり、物理的な証明書として発行されるのがマイナンバーカードです。個人番号が記載されており身分証明書として機能します。

マイナンバーカードを利用して電子署名ができる

マイナンバーカードには電子署名機能がついています。マイナンバーカードには電子署名を実施するために以下2つの電子証明書を保持しているのです。

  • 署名用電子証明書
  • 利用者証明用電子証明書

以上の2つの電子証明書を活用することで電子署名が可能であり、マイナンバーカードに付与された電子署名を利用することで例えば以下のような手続きに利用が可能です。

  • 電子契約への電子署名
  • 商業登記申請時の本人証明
  • E-taxでの確定申告 など

利用方法

利用方法

マイナンバーカードに付与された電子署名を利用することで行政手続きなどを効率化できます。一方で利用を始めるにあたって少し手続きが複雑である点が課題です。

以下ではマイナンバーカードに付与された電子署名の利用方法を解説します。

step①:利用予定のサービスが公開しているページを確認する

e-taxなど今後マイナンバーカードによる電子署名を利用したいサービスのWebサイトを確認してください。そもそもマイナンバーカードの電子署名を利用できるのか、利用できたとして注意事項はあるのかがポイントです。

特に利用される場合の多いe-taxのWebサイトは以下です。必要に応じて参照ください。

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step②:電子署名をするのに必要なデバイスを準備する

マイナンバーカードに紐づく電子署名を利用する場合、PCを利用するのであれば以下の準備が必要です。

  • 専用ソフトをインストールしたパソコンなどの準備
  • ICカードリーダーの準備

専用ソフトをインストールしたパソコンなどの準備

行政手続きを行う場合、「利用者クライアントソフト」が導入されたパソコンなどの準備が必要です。

「利用者クライアントソフト」とは電子証明書を利用するための無料ソフトウェアです。以下よりダウンロードできます。

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ICカードリーダーの準備

公的個人認証サービスに対応済みのICカードリーダーを用意する必要があります。公的個人認証サービスに対応済みといっても、珍しいタイプのICカードリーダーではなく、一般的な家電量販店で購入可能です。

また、電子署名を利用するサービスにもよりますが、スマートフォンをICカードリーダーの代わりに利用することもできますので、事前に準備方法の確認が必要でしょう。

step③:マイナンバーカードに電子証明書を登録する

マイナンバーカードに電子証明書を登録して電子署名を利用可能な状況にする必要があります。

住民票のある市区町村窓口に行き、申請書とともにマイナンバーカードを提出してください。電子証明書登録時に暗証番号を設定すれば、電子証明書が登録されたマイナンバーカードの発行ができます。

本人確認のための書類の提出も求められますが、マイナンバーカードを提示できれば問題ありません。

step④:オンライン手続きを実行する

電子証明書が登録されたマイナンバーカードが入手出来次第、各手続ページに記載された手順にしたがって、電子署名の活用をすすめてください。

利用するときのFAQ

利用するときのFAQ

マイナンバーカードの電子署名を活用する際によくある質問と回答をまとめました。

電子証明書に有効期限はある?

マイナンバーで利用できる電子署名には有効期限があります。マイナンバーカードを発行してから5回目の誕生日までが有効期限です。マイナンバーカードの有効期限が到来した時点で電子証明書も失効します。

マイナンバーカードに付与された電子証明書の有効期限延長は有効期限満了の3か月前から可能です。更新後は更新した以後の6回目の誕生日まで有効期限を延長できます。

更新手続きをする際には新規発行と同様に住民票のある市区町村役所窓口に行き、手続きください。手続き時には以下が必要です。

  • 更新申請書
  • マイナンバーカード
  • 本人確認用書類

パスワードを忘れてしまったら?

パスワードを失念したり、パスワードの誤入力を連続させてアカウントがロックされる場合があります。この場合にはパスワードの再発行が必要です。

パスワードの再発行をするためには、住民票のある市区町村役場窓口に行き、再発行手続きを進めてください。

署名用電子証明書のパスワードを失念した場合、4桁の利用者署名用電子証明書用パスワードが分かるのであれば、スマートフォンとコンビニのキオスク端末を利用することでもパスワードの再設定が可能です。

再発行の対象となる電子証明書の種類によって、対応が異なりますので注意ください。

家族による代理の再発行申請でもよい?

パスワードの失念やロックがかかってしまう事態は、人によって頻繁に起きます。その都度、役所にいって再発行手続きをするのには思いがけぬ労力がさかれる点が課題です。

社会人であれば役所が空いている平日昼間に窓口にいくのも難しい場合が多いでしょう。この点、基本的には本人による再発行申請が必要ですが、代理人を通じて再発行の申請も認められています。

代理人によるパスワードの再発行申請をする場合、以下が必要になりますので、持参の上、住民票のある市区町村役場窓口まで行ってください。

  • パスワードの初期化及びロック解除の申請書
  • 申請者本人の記名と押印がある委任状
  • 市区町村から郵便等で本人に対して行う文書による照会 への回答
  • 市区町村長が適当と認める申請者の本人確認用の書類 (申請される市区町村にご確認ください。)
  • 申請者本人の個人番号カード ・代理人の本人確認用書類

マイナンバーカードのおすすめの活用方法とは?

マイナンバーカードに付与された電子証明書の活用シーンはとても広いです。例えば以下のような使い方をすることができます。

  • コンビニで住民票の写しなど公的な証明書を取得できる
  • 健康保険証として利用できる
  • 証券口座開設など民間のシステムで活用できる など

特にコンビニで住民票の写しなど公的な証明書を取得できる点は利便性が高いでしょう。

まとめ マイナンバーカードの電子署名を活用しよう

まとめ マイナンバーカードの電子署名を活用しよう

マイナンバーカードに付与された電子署名を活用することで、行政手続きをはじめとした日常の業務効率化を期待できます。

とはいえ、電子署名を利用開始するまでに少しややこしい手続きがありますので、本ページなどを参照して、利用開始手続きを進めてください。

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