NINJA SIGNは、契約書の作成、締結、管理まで、契約業務をオンラインで完結できる電子契約サービス。
NINJA SIGNの運営会社は大手クラウド会計ソフトを提供する会社、freee株式会社です。
NINJA SIGNはライセンス体系から個人事業主や小規模法人など利用アカウントを少数保持し、低価格で利用したい方におすすめの電子署名・電子契約サービスでしょう。
当記事ではNINJA SIGNサインの機能や特徴、他電子契約サービスと比較したときの導入メリット、デメリットをご紹介します。
電子契約「NINJA SIGN」でできること
NINJA SIGNは電子契約に求められる標準的な機能を網羅しています。
契約業務のコストとリードタイムの削減が可能
NINJA SIGNはオフサイトで求められていた業務(印刷、製本、押印、郵送)を削減し、電子署名などオンライン上で契約業務を完結できるため、契約に関するリードタイムの短縮化ができます。
加えて、契約業務のオンライン化に伴い収入印紙や郵送にかかる料金を削減できるでしょう。
取引先が契約していなくてもサービスを利用可能
NINJA SIGNは取引先の会社が同サービスを契約していない場合でも、契約締結および電子署名の依頼をできます。
サービス導入企業は設定済みの契約書テンプレートの中から、対象のテンプレートを選択し、取引先の会社のメールアドレスを入力および送信するだけで、同サービスを利用していない取引先に契約書を送付、電子署名を依頼するできます。
取引先の会社はメールアドレスをサービス導入企業に共有するだけでサービスを利用開始できるので、電子契約・電子署名を依頼するハードルが低い点も魅力的なポイントです。
あらゆるシーンで利用可能
NINJA SIGNは修正履歴の管理や入力項目の設定などの機能が豊富に揃っているため、あらゆるシーンの契約業務に利用できます。
例えば以下シーンでの利用ができます。
- NDA(秘密保持契約)や業務委託契約などの定型的な契約書の作成・締結
- 申込書などの相手の情報入力が必要な書面
- M&Aや事業譲渡契約などの多くの内容修正がある契約書
堅牢なセキュリティ
契約業務では機密情報を扱うため、堅牢なセキュリティが求められます。
NINJA SIGNではすべての通信をSSL/TLSにより暗号化しており、また、データをAmazon社が提供するAWSサーバに保管しています。
AWSサーバに保管されたデータはAWS Key Management Serviceの共通鍵暗号を使用して暗号化されるため、堅牢なセキュリティを敷いているといえるでしょう。
また、文書の真実性を担保するために、外部の認証局(TSA)によるタイムスタンプを契約書に付与することで文書の改ざん防止にも対応していることから、契約書の送付後の改ざんリスクがない点も魅力的です。
電子契約「NINJA SIGN」を導入するメリットとは
他電子契約サービスと比較してNINJA SIGNを導入するメリットは以下の通りです。
Googleドキュメントを介した契約書の編集が可能
契約業務では、契約書の細かな修正が頻発しますので、契約書の修正のしやすさは電子契約サービスを選択する際の重要な選定軸となるでしょう。
この点、NINJA SIGNであれば、WordをGoogleドキュメント上で契約書の修正を適時に実施できます。
他電子契約サービスでは、PDFのみを電子契約システム上にアップロード可能な形式としている場合が多く、修正のためにPDFをWordに変換する、再度WordをPDFに変換するなどの作業を強いられる場合も少なくありません。
NINJA SIGNはWordをGoogleドキュメント上での修正作業が可能であるため、契約書の修正にかかる工数を削減できる点に大きなメリットがあります。
月間50通以内の送信であれば高いコストパフォーマンス
個人事業主や小規模事業者など利用アカウントを1つのみ絞れる方は、NINJA SIGNは高いコストパフォーマンスを出せます。
なぜなら、NINJA SIGNは月額5,478円(税込)で利用可能であり、かつ、電子契約に標準的な機能とタイムスタンプなど文書の真実性を担保する機能を利用できるからです。
他電子契約を同条件で比較した場合、サービスを利用可能な最低ライセンス利用価格が10,000円程度であるため、NINJA SIGNの月額が非常に安いことがわかります。
また、他電子契約では月額のほかに契約ごとに100~200円の送信料がかかりますが、NINJA SIGNは送信料がかからない点からもコストメリットがあることがわかります。
他電子契約・電子署名サービス(クラウドサイン・電子印鑑GMOサイン)との料金比較
NINJA SIGN | クラウドサイン | 電子印鑑GMOサイン | |
---|---|---|---|
月額(税込) | 5,478円 | 11,000円 | 9,680円 |
アカウント数 | 1 | 無制限 | 無制限 |
月間利用可能送信数 | 50 | 無制限 | 無制限 |
送信料(税込) | 0円 | 220円 | 110円 |
企業のガバナンス強化に貢献する契約書管理機能が利用可能
契約業務は取引先とのやり取りだけでなく、契約前後の段階で業務があります。
NINJA SIGNは契約前後の契約業務の効率化に貢献できます。
契約前の段階
NINJA SIGNはワークフロー機能を利用することで契約書ごとに承認依頼からレビュー、承認まで設定し、テンプレートとして登録できます。設定したテンプレートを利用することでワークフローの設定作業にかかる工数を削減できます。
また、承認者のコメントや承認履歴を管理できるため、後続の担当者がワークフロー上の履歴を確認するだけで業務を進められる点も魅力的です。
契約後の段階
NINJA SIGNは契約書の入力項目を利用して検索をすることで、目的の契約書に素早くアクセスできます。
税務の観点から国税関係帳簿書類は最低7年間の保存義務がある中で、7年分の累積した契約書の中から目的の文書を素早く見つけられる点はメリットです。
また、契約書の自動削除設定をはじめ、作成中や確認中などのステータスの契約書への付与、契約書ごとのアクセス権の管理など、契約書の管理業務に求められる機能を網羅的に備えていますので、契約書の管理に係る工数を削減できる点もメリットでしょう。
加えて、2022/1/1に改正が予定されている電子帳簿保存法 電子取引区分に準拠しています。
NINJA SIGNは電子帳簿保存法で電子取引に求められる真実性、可視性の要件を満たしていますので安心して利用できる点も大きなメリットです。
導入するデメリットとは?
他電子契約サービスと比較してNINJA SIGNを導入するデメリットは以下の通りです。
アカウント数を多数保持したい企業には向かない
NINJA SIGNは利用アカウント数を2つ以上求める企業には不向きな場合があります。
なぜなら、NINJA SIGNは月額5,478円(税込)と業界最安料金で利用できるものの、ログイン(login)可能な利用アカウント数は1つに絞られるからです。
多数の利用アカウントを契約したい場合は他電子契約サービスの方が適している場合がありますので注意が必要です。
例えば、業界大手のクラウドサインでは11,000円(税込)の料金で無制限にアカウントを利用できますので、多数のアカウントを利用したい場合は他電子契約サービスもご検討ください。
他システムとの連携に開発が必要な場合がある
NINJA SIGNはGUIでGoogle DriveやChatWork、Slackと連携できるものの、これ以外のシステムと連携する場合は、WebAPIを公開していますので開発が必要です。
他電子契約サービスがGUI上でSalesforceなどのSFA/CRM製品と連携できることを考えると、外部連携の少なさが気になります。
知名度が低い
NINJA SIGNは2019年に開始したサービスであるため、知名度が高いとは言えません。
取引先に電子契約の導入を提案する際に、口コミでの評判や知名度が高い電子契約サービスであると安心感を与えられますので、この点についてはNINJA SIGNは大手電子契約サービスと比較して劣っていると言えるでしょう。
5つのライセンスの中から選択できる料金プランとは?
NINJA SIGNでは利用用途に応じて5つのライセンスの中からプラン選択できます。
まず試しに使用してみたい場合はFreeプランをおすすめします。
アカウント数が1つでよければLightプラン、細かい権限制御や専任サポートが欲しい場合はProやPro Plusプランの利用を検討しましょう。また、ProとPro Plusプランを導入する場合は別途初期費用330,000円がかかります。
ライセンス名 | 月額(税込) | アカウント数 | 機能 |
---|---|---|---|
Free | 0円 | 1 | 基本機能のみ |
Light | 5,478円 | 1 | テンプレート登録数無制限 など |
Light Plus | 21,780円 | 6 | Wordテンプレート登録 など |
Pro | 55,000円 | 20 | 専任サポートなど |
Pro plus | 132,000円 | 100 | 全機能、全オプションを利用可能 |
全機能、全オプションを利用可能
LightプランとLight Plusプランの選択で迷う場合は、利用アカウント数を基準に選択しましょう。
以下、検討例にあるように4アカウント以上しようするのであれば、Light Plusプランがお得です。
Light Plusプランでは6アカウントまで利用できますが、7アカウント以上使用したい場合は1アカウントにつき1,100円(税込)と格安料金で追加できる点もLight Plusプランのメリットです。
検討例
ライセンス名 | 3アカウントで利用する場合の月額(税込) | 4アカウントで利用する場合の月額(税込) |
---|---|---|
Light | 16,434円 | 21,912円 |
Light Plus | 21,780円 | 21,780円 |
電子契約「NINJA SIGN」を導入しよう!
NINJA SIGNは少数のアカウントを利用する個人事業主や小規模事業者におすすめの電子契約サービスです。
業界最安の料金で利用可能である一方で、電子契約に必要な機能は一通り備えており、かつ、Googleドキュメントを利用した契約書の修正を適時行えるため、コストパフォーマンスに優れています。
NINJA SIGNの使い方や活用方法についてのお問い合わせは、ヘルプデスクにて専任のカスタマーサポートが電話やチャットで受け付けています。
NINJA SIGNの使い方がわからない、導入を検討している場合は気軽にお問い合わせください。
NINJA SIGNを導入して契約業務の効率化をしていきましょう!