CMサインはCM.com Japan株式会社が提供する電子署名サービスです。GMOグローバルサインを利用した電子署名と、セイコー社が提供する認定タイムスタンプを利用した立会人型の電子署名を利用できます。
また、SMSで本人認証/署名依頼を実施可能であるため、契約業務の利便性をより高めたい方におすすめの電子署名サービスです。
当記事では、CMサインの機能や料金、他の電子署名サービスと比べた際の導入メリット、デメリットをご紹介します。
製品概要
CMサインは契約業務に求められる機能を最低限網羅しています。以下ではCMサインの製品概要を紹介させてください。
CM.com Japan株式会社が提供する電子署名サービス
CMサインはオランダに本社を置くCM.comが提供する電子署名サービスです。CM.comは、世界14か国、16拠点を構えており、グローバルカンパニーといえます。したがって、海外企業と取引が多い方におすすめの電子署名サービスでしょう。
契約締結や文書管理をオンライン化可能
CMサインを導入することで、これまで紙で運用していた契約業務をオンライン化できます。契約業務をオンライン化することで、印紙税や紙業務特有のコストを削減できる点がメリットです。また取引先との契約締結にかかる時間を短縮できる点も魅力的でしょう。
堅牢なセキュリティを備えたシステム
CMサインは世界的に認められた以下認証を取得しているため、セキュリティは堅牢、安全であると判断できます。
- 品質マネジメント(ISO 9001)
- 環境マネジメント(ISO 14001)
- 情報技術サービスマネジメント(ISO / IEC 20000-1)
- 情報セキュリティマネジメント(ISO / IEC 27001)
また、オランダに本社を置いていることもあり、EU圏のプライバシー規則(GDPR)に準拠しているため、EU圏の企業と取引がある場合でもプライバシー規則への準拠を気にすることなく利用できる点が魅力的です。
電子署名サービスに求められる最低限の機能を網羅
CMサインは契約業務に求められる機能を最低限網羅しています。例えば以下の機能を搭載しています。
- 契約書作成機能
契約書をアップロード後、ドラッグアンドドロップの操作のみで、日付や署名、印鑑を追加・編集できます。 - マルチデバイス対応
インターネットがある環境であれば、スマートフォン、パソコン、タブレットから契約ができます。 - テンプレート機能
よく使う契約書をテンプレートとして登録できます。 - クラウド文書管理
契約文書をクラウド上で一元管理できます。 - ワークフロー管理
契約書の承認ルートを設定できます。
CMサインを導入するメリット
他電子署名サービスと比較した場合のCMサインを導入するメリットをご紹介します。
SMSを利用した本人認証が可能
CMサインではSMS認証(ショートメッセージ認証)を実施できます。SMS認証を実施することで不正アクセスやなりすましを防げる点がメリットです。
メール認証よりもSMS認証の方が本人認証の精度が高いと言われるため、本人認証へのセキュリティ要件が高い方におすすめできます。
SMSを利用した署名依頼が可能
CMサインではSMSを利用した契約書の署名依頼を実施できます。SMSは携帯電話に標準搭載しているメッセージツールであるので、スマートフォン、ガラケーを問わず契約書の署名依頼ができる点がメリットです。
また、SMS専用のランディングページ作成機能を搭載しているため、写真や動画、Eメールのような長文や入力フォームを配信可能であるため、自社の要件に適応した契約文面を作成できます。
電子印鑑を認印/社判/代表社印から選択可能
CMサインでは認印/社判/代表者印の三種類を契約書にデジタル印鑑として付与できます。また、テキスト入力での署名やマウスパッドやタッチペンを活用した署名にも対応しているため、取引先の運用に合わせたストレスの少ない契約業務の運用を実現できる点がメリットです。
WebAPIを利用したシステム連携が可能
CMサインではWebAPIを公開していますので、自社で導入済みのシステムと連携して利用できる点がメリットです。みんなの電子署名など他電子署名サービスの場合、WebAPI連携ができない場合がありますのでメリットといえます。
CMサインを導入するデメリット
他電子署名サービスと比較した場合のCMサインを導入するデメリットをご紹介します。
クラウド上に45日間しか保管できない
CMサインはヨーロッパの情報保護法GDPRに準拠しているため、一定期間(45日)が過ぎた契約文書は自動で削除される点に注意が必要です。したがって、CMサインを導入する場合は締結した契約文書をダウンロードして保管する必要があります。
法人税法上、決算・申告に関係する書類は最低7年間の保存義務があります。また、電子帳簿保存法上、電子契約は電子取引区分に該当し要件を満たさなければいけません。
以上から、CMサイン導入企業は7年以上保管可能であり、かつ、電子帳簿保存法電子取引要件に適合した文書管理ツールを導入する必要があると考えられる点がデメリットでしょう。
クラウドサインなど他電子署名サービスの場合、期間を問わず保存ができるため、長期で契約書の保存が必要な場合は他電子署名サービスの検討が必要です。
料金プランが問い合わせなければ不明
CMサインの料金プランは問い合わせなければ不明であるため、CMサインの電子署名サービスとしてのコストパフォーマンスを検討できない点がデメリットです。
ドキュサインなど他電子署名サービスの場合、公式HP上で料金プランを公表している場合が多いため、コストパフォーマンスを検討できます。
料金プラン
CMサインの料金プランをご紹介します。
CMサインの料金プラン
CMサインの料金プランは非公開です。したがって、料金プランが知りたい場合は問い合わせる必要があります。
競合比較|DocuSign(ドキュサイン)、adobe sign、クラウドサイン、電子印鑑GMOサインと比較
CMサインと他電子署名サービスの法人向け料金プランを比較してご紹介します。
業界大手のクラウドサインや電子印鑑GMOサインであれば、月額10000円程度を支払えば無制限にアカウント数を使用できます。したがって、大量のアカウントを自社内で使用する方におすすめです。
adobe signであればAdobe Acrobat Pro DCユーザの場合、既存契約の中で無料で利用可能です。したがって、Adobe製品を導入したい、かつ、電子署名を実施した方におすすめの電子署名サービスといえます。
他、DocuSignであれば世界No1シェアであるうえ、一ユーザあたり25$と業界最安水準で利用できます。したがって、DocuSignは海外企業と取引が多い、または1ユーザあたりの利用料金を安くしたい方におすすめの電子署名サービスです。
サービス名 | CMサイン | DocuSign | Adobe Sign小規模企業版 | クラウドサイン | 電子印鑑GMOサイン |
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月額(税込) | 要問合せ | 25$ | 4,270円 | 11,000円 | 9,680円 |
アカウント数 | 要問合せ | 1 | 1 | 無制限 | 無制限 |
電子署名サービスを導入して契約業務を効率化しよう!
CMサインはSMSで本人認証/署名依頼を実施可能であるため、取引先の利便性をより高めたい方におすすめの電子署名サービスです。
SMSを利用した本人認証/署名依頼が可能、WebAPI連携が可能などメリットがあります。一方で、クラウド上の契約文書を45日間しか保存ができない、料金プランが問い合わさなければ不明などのデメリットがあるため、メリットおよびデメリットを総合的に鑑みて導入検討が必要でしょう。
adobe signやDocuSignなど他電子署名サービスの比較検討の必要がありますが、電子署名サービスは契約業務効率化に効果大です。電子署名サービスを導入して契約業務を効率化しましょう!