Zoho Signはゾーホージャパン株式会社が提供する世界中で4,000万人以上が利用する電子署名ツールです。
米国企業であるZohoの日本法人が提供しており、米国での認知度があるため米国企業と取引がある方におすすめといえます。また、モバイルアプリでの利用や他サービスとの連携実績が豊富であるため評判の電子署名ツールです。
当記事では、Zoho Signの機能や料金、他の電子署名ツールと比べた際の導入メリット、デメリットをご紹介します。
製品概要
Zoho Signは電子署名ツールに求められる機能を網羅しています。以下ではZoho Signの製品概要を紹介させてください。
契約業務をオンライン化可能
Zoho Signを導入することで従前は紙で実施していた契約締結業務をオンライン上で実施できるようになります。契約締結をオンライン上で実施することで印紙税や紙業務特有の運用コストなどを削減できる点がメリットです。
また、取引先と契約締結するまでのリードタイムを短縮できる点も魅力的でしょう。
軍事レベルのコンプライアンスに準拠したセキュリティ
Zoho Signのセキュリティ水準は軍事レベルのコンプライアンスに準拠しているため、安心して利用できます。
Zohoサーバーへの通信(Webアクセス、APIアクセス、モバイルアプリなど)に対して、TLS 1.2/1.3暗号化の使用を義務付けているため、データの機密性が担保されています。また、ネットワークに対して冗長化するなど複数の対策を実施しているため、データの可用性も担保されていると言えるでしょう。
ワークフローやステータス追跡など電子署名ツールに求められる機能を網羅
Zoho Signでは電子署名ツールに求められる機能を最低限網羅しています。したがって、ユーザは契約業務を問題なくオンライン上で実施できるでしょう。搭載されている機能例は以下の通りです。
- 使い慣れたシステムとのWebAPI連携
Google製品、Microsoft製品など複数のアプリケーションとの連携実績があります。 - カスタマイズと送信
文書の有効期限設定、契約文書の一括送信、署名順序の設定、送信前の契約文書のプレビューなどができます。 - 契約書の作成補助
カスタマイズ可能な契約書テンプレートの登録、カスタマイズされたメールアドレスやロゴの契約書への付与などができます。 - 文書を安全に送信
ユーザ別のアクセス権の付与、多要素認証、契約文書のステータス跡機能などを実施できます。
Zoho Signを導入するメリットとは?競合企業と比較して紹介
他電子署名ツールと比較したZoho Signの導入メリットは以下の通りです。
契約書テンプレートを登録可能
Zoho Signではテンプレート機能を利用することでよく使う契約書のテンプレートを保存し、再利用できます。保存されたテンプレートは削除しない限り保存されるため、作業効率を大幅に向上できるでしょう。
ただし、テンプレート機能はプロフェッショナル版およびエンタープライズ版でないと利用できない点に注意が必要です。他電子署名ツールの場合、テンプレート機能がない場合があるため、この点がZoho Signを導入するメリットといえます。
他のZoho アプリや外部サービスのアプリと連携設定可能
Zoho Signではすでに使い慣れたあらゆるアプリケーションと連携ができます。Gmail受信トレイで文書に直接署名する、Box、DropBox、OneDrive、Google Driveなどの使い慣れたアプリから文書を送信して署名を依頼するなど、様々な使い方の実績があります。
電子契約プラットフォームβなどの他電子署名ツールの場合、他アプリケーションとの連携機能がない場合がありますので、メリットです。
また、Zoho CRMやZoho salesIQなどZoho製品との連携もできますので、Zoho製品の既存ユーザであれば導入メリットを大きく享受できるでしょう。
モバイルアプリで外出先から署名可能
Zoho Signではモバイルアプリケーションを利用することで、外出先から電子署名を実施できます。例えば、取引先と対面で電子署名を実施する必要がある場合、タブレット上に映し出した契約書に署名をもらうだけで契約を締結できます。
したがって、モバイルアプリケーションを利用した契約締結をすることで契約締結までの時間を短縮できるでしょう。
また、Zoho Signでは紙の契約書であってもモバイルカメラを利用することで電子化し、電子契約書に利用できます。したがって、Zoho Signさえあれば、外出先であろうとも紙、電子両方の契約書に対応できるでしょう。
NINJA SIGNなど他電子署名ツールの場合、モバイルアプリケーション対応をしていないケースもあるため、メリットです。
エンタープライズプランを無料で14日間利用できる
Zoho Signでは企業向け料金プランであるエンタープライズプランを14日間無料で利用できます。一括送信や対人署名機能など、エンタープライズプラン特有の機能を無料で体験できるため、導入検討の一助とできる点がメリットです。
BtoBプラットフォーム 契約書など他電子署名ツールの場合、フリープランはあるものの、エンタープライズプランのフリープランはないため、メリットといえるでしょう。
Zoho Signを導入するデメリットとは?競合企業と比較して紹介
他電子署名ツールと比較したZoho Signの導入デメリットは以下の通りです。
利用ユーザ数が多いと料金が高くなる
Zoho Signの料金プランは1ユーザあたり月間1,200円(スタンダードプラン)の従量課金制であるため、利用ユーザが多くなると利用料金が大きくなるため注意が必要です。
BtoBプラットフォーム 契約書など他電子署名ツールの場合、月額料金を支払いさえすれば無制限にユーザ数を利用可能であるため、ユーザ数が多くなる場合は他電子署名ツールの検討も必要になるでしょう。
ヘルプサイトがほとんど英語表記
Zoho Signのユーザマニュアルの多くが英語で記載されているため、わかりづらい点がデメリットです。Googleの翻訳ツールを使用すれば日本語訳に変換可能なものの、翻訳の精度がいまいちであるため、ツールの利用方法の理解が遅れる可能性があります。
国内シェア1位のクラウドサインの場合、マニュアルはすべて日本語で記載があるうえ、サポートが非常に充実していますので、マニュアルやサポートの手厚さを重視する場合はクラウドサインなど他電子署名ツールの検討が必要でしょう。
料金プラン
他電子署名ツールと比較したZoho Signの料金プランを紹介します。
Zoho Signの料金プラン
Zoho Signの料金プランは以下の通りです。
プラン | 無料版 | スタンダード | プロフェッショナル | エンタープライズ |
---|---|---|---|---|
月額/ユーザ(税込) | 0円 | 1,200円 | 1,800円 | 2,400円 |
機能 | 1ユーザのみ 5ドキュメント/月 署名ワークフロー 署名者認証コード(メール) リマインダーと通知 クラウドアプリからのドキュメントのインポートと、 クラウドアプリへの署名済みドキュメントのエクスポート – Dropbox、Box、Google Drive、 OneDrive、Zoho Docs、Zoho WorkDrive Zohoアプリとの連携 CRM、Desk、Books、Invoice、Inventory、 People、Recruit、Workerly、Mail、 Writer、Orchestly モバイルアプリ iOS、iPad OS、 macOS、Android |
無料プランすべての機能+ 25ドキュメント/ユーザ/月 承認者による操作 署名者認証コード(SMS) 組織のメールエイリアスの設定 監査証跡 Google Workspace、 Office 365、Gmail、Microsoft Teams連携 優先技術サポート(メール、Web、電話) |
スタンダードプランすべての機能+ ドキュメント数:無制限 複数言語サポート 署名者による添付 テンプレート レポート リブランディング Zoho Forms連携 |
プロフェッショナルプランすべての機能+ 直接の署名 一括送信 署名フォーム ブロックチェーンタイムスタンピング 受信者リダイレクション 自動クラウドバックアップ Web通知 API 高度な連携 Zoho Deluge、 Zoho Flow、Zapier、Integromat、 Formstack Documents |
競合比較|クラウドサイン、ドキュサイン、電子印鑑GMOサインと比較
他電子署名ツールと比較したZoho Signの料金プランは以下の通りです。各電子署名ツールの導入企業向けプランで最安のプランを比較しています。
Zoho Signは1ユーザあたりの料金で業界最安水準である一方、利用ユーザ数が増えると割高になるリスクがある点に注意が必要です。
電子署名ツールとして国内での知名度が高く、かつ、多数のユーザを使用したい場合はクラウドサインや電子印鑑GMOサインの利用をおすすめします。
サービス名 | Zoho Sign | クラウドサイン | ドキュサイン(DocuSign) | 電子印鑑GMOサイン |
---|---|---|---|---|
月額(税込) | 1,200円 | 11,000円 | $25 | 9,680円 |
アカウント数 | 1 | 無制限 | 1 | 無制限 |
送信料(税込) | 0円 | 220円 | 0円 | 110円(税込) |
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Zoho Signはゾーホージャパン株式会社が提供する世界中で4,000万人以上が利用する電子署名ツールです。
モバイルアプリで利用可能、他アプリケーションとの連携実績が豊富などのメリットがあります。一方で、マニュアルが英語記載、ユーザ数が増えると料金が高くなるリスクがあるなどのデメリットもあるため、注意が必要です。
インターネット上の口コミを見ると利用して良かったとの声も多いようですので、Zoho Signを導入して契約業務を電子化することをおすすめします。