「電子印鑑を作成する際に利用できるフリー素材はある?」
と疑問に感じていませんか。
電子印鑑の品質は利用する素材に左右されるといっても過言ではありません。手元の印影をスキャンして素材化してもよいですが、無料素材を利用できるのであれば、利用した方が素材の品質はあがるでしょう。
当記事では、電子印鑑に利用できる無料素材や電子印鑑作成時の注意点までご紹介します。
電子印鑑を作成する時、素材が重要になる
電子印鑑を作成する際に、そもそもどの素材を利用するのかによって品質が大きく異なります。以下ではなぜ素材が重要になるのか説明します。
電子印鑑とは
そもそも、電子印鑑とは印影を画像化して電子文書に付与可能にしたものです。電子印鑑自体には法的な効力はありません。
したがって、電子印鑑が押印されていないからといって、契約が成立しないですとか、裁判時に証拠として利用ができなくなる、というようなことはないのです。では、なぜ電子印鑑を電子文書に押しているかというと感情の問題です。
まだまだ、押印文化にある日本ですので、電子印鑑が押印してあった方が、感情的に信頼ができる、安心ができると思われる方が多いのです。
電子印鑑の作り方
電子印鑑には識別情報を持たせるかどうかによって2タイプあります。
識別情報を持たないタイプ
識別情報を持たせないタイプの電子印鑑の作成は簡単です。以下方法で作成します。
- 白い紙に押印をする。
- 印影をスキャニングして画像化する。
- 画像化した印影の濃淡や形を調整する。
逆に言えば、簡単な作成方法だからこそ、複製が容易な点に課題があります。
識別情報を持つタイプ
複製方法が容易である課題に対して、識別情報を持たせることで対応ができます。電子印鑑に本人情報や非改ざんが確認できる情報を盛り込むのです。このような識別情報を持つ電子印鑑を付与できれば、文書の完全性の向上に期待ができます。
電子印鑑の品質は素材画像が決める
電子印鑑は素材となる印影画像が取得できれば簡単に作成ができますが、素材画像の質が低いと電子印鑑の質自体も下がってしまいます。したがって、素材である印影画像の質をいかに向上させるかが重要になるのです。
素材には印影画像の他、自身でスキャニングして取得した画像でも大丈夫です。
一方で、web上には無料で利用ができる素材画像をまとめたサイトがありますので、そのサイト上から素材となる印影画像を無料取得しても高品質な電子印鑑を作成できるでしょう。
利用目的別おすすめの無料素材
電子印鑑を作成するために高品質な印影画像を無料取得できるおすすめサイトは以下の通りです。
- 個人印を無料作成:電子印鑑素材
- 社印など社判を無料作成:ハンコ堂
- 手早く作りたい:パパッと電子印鑑Free
- プロに作成を依頼したい:実印道場
個人印を作成:電子印鑑素材
電子印鑑素材であれば、サイト上であらゆる名字の素材画像を無料取得できます。サイト上では、各印影画像があいうえお順に並んでいますので、自身が取得したい素材の検索も容易です。
寸法情報についても以下がありますので、訂正印など各印鑑の用途に適した印影画像をダウンロードできます。
- 6.0mm(訂正印用)
- 9.5mm(一般用)
- 11.0mm(少し大きめサイズ)
- 13.0mm(大きめサイズ)
また、PNG、PDF、SVG形式で画像を取得できますので、都合のよい拡張子を選択できる点もメリットです。
社印など社判を作成:ハンコ堂
ハンコ堂では、印鑑を発注前に印影を確認可能な印影プレビュー作成ツールを提供しています。このツールを利用することで、高品質な印影画像を無料取得できるのです。
書体は、楷書体、隷書体、古印体、明朝体など多数書体を取り揃えており、また、彫刻方法も縦彫り、横彫りを選択できますので、かなり本格的な印影画像を取得できます。
ただし、取得するデータはpngファイルに限定されますので、注意が必要です。
手早く作りたい:パパッと電子印鑑Free
「パパッと電子印鑑Free」は電子印鑑を作成するための専門ソフトです。インストールすることによりローカル上で簡単に電子印鑑を作成することができます。パパッと電子印鑑Freeで無料作成可能な印影画像は以下の通りです。
- 認印・三文判
- データネーム印
- ビジネス印
- ユーザー印
電子印鑑を頻繁に作成する必要がある立場の方であれば、専門ソフトをインストールしておくと手早く電子印鑑を作成できますのでおすすめです。
プロに作成を依頼したい:実印道場
上述で紹介してきたような良質な印影画像や専門ソフトを利用しても、自身が意図する品質の電子印鑑を作成できない場合があります。その場合には、実印道場をご利用ください。
実印道場であれば、印相対や篆書体など普段見かけない書体を利用した本格的なものから、一般的な認印や角印まで格安で入手可能です。電子印鑑に高品質を求めるかたにおすすめのwebサイトといえるでしょう。
電子印鑑に識別情報を持たせるなら電子契約サービスがおすすめ
無料の電子印鑑作成ソフトを利用する場合、識別情報を持たせることが困難である場合が多いです。この点、一部の電子契約サービスでは、識別情報を持たせた電子印鑑の作成が可能ですので、利用を検討してみてはいかがでしょうか。
電子契約サービスを利用すると識別情報が付与された電子印鑑を作成できるだけでなく、以下のメリットが得られます。
- 契約業務にかかるコストの75%~80%を削減できる
- 契約書の交付から締結までの時間を大幅に削減できる
- 各種税法に対応した保存ができる
電子印鑑の付与だけならず、契約業務そのものを効率化するところまで考えるのであれば、電子契約サービスの導入がおすすめです。
導入することで契約業務にかかるコストの75%を削減可能と国内導入数No1の電子印鑑GMOサインからデータも出ていますので、初期費や維持費を考えても十分に元はとれるでしょう。
まとめ 印影画像にはこだわろう
電子印鑑の品質は印影画像の品質であると考えてもよいです。したがって、電子印鑑を作成する際にはフリー素材を入手するなどして、可能な限り高品質な印影画像を取得できるようにしてください。
また、契約業務の効率化まで考えるのであれば電子契約サービスの利用がおすすめです。ぜひこの機会に電子契約サービスを導入して、契約業務の効率化も目指していきましょう。